ヨツアミPEを各種取り揃えてみた。
ショアラバに見合うPEを探すのが主な目的だけど、全メーカーを揃えたらとてもじゃあないが大変なので、とりあえず僕自身が一番信頼を置いているヨツアミだけね＾＾；
もう一つ試したいのはバークレイのファイアーライン。
アレはPEとは又違う性質を持っているから、ひょっとするとベイトキャスティングに向いているかもしれないね。
昔シーバス狙いで使って、僕の中でイマイチだったのだけど、話を聞くと最近のは随分進化しているらしい。ま、その内試してみよう。
ともかく、ヨツアミPEを４種類。
使い出はいくらでもある。
ショア根魚、シーバス、オフショアジギング、ショアジギング、鯛ラバ、ショアラバ、細番手はエギング、メバリング、アジングと、最近のPEは細く強く滑らかになったので、釣りの幅がグッと広がったね＾＾
とりあえず1.5号でそれぞれ見比べてみる
今までで一番気に入っているのがこの銘柄
オフショアではもっぱらコレ！
100ｍ換算で５５００円もするけど、強度、操作性共に抜群だな＾＾
0.8号から8号までのラインナップで、バーチカル対応10m単位で五色染め分けしてある
コレに近いのが「ゲソX」のWX８でどちらも８本組みで、強力はどちらも同じ。
ゲソXは発売当初気に入ってエギング、メバリング、に使っていたけど、巻きが短い＾＾；
何せ長物好きだし、最初に巻いたリールはすでに２年経過しているけど、全然良好で思うほど高くついた気はしないな・・・。
最近のもう一つのお気に入りがコレ！
こちらはWX４で、四本組み。100m換算で3400円ってところ
25メートル単位の4色染め分け。
コレは表示どおり投げ釣り対応設計で、1.5号比較では「9キロ」と、ジグマンX８に比べて１キロほど強力が落ちる
それだけ8本組みが強いと言うことか・・・。
ラインナップが0.4号〜1.5号なので、僕はもっぱら0.4〜0.6号をアジング、メバリングの遠投用、及びエギングに使っている。
これの0.6号もメガメバル用にステラに永い事巻きっぱなしだ＾＾；
ちなみに0.6号で４kgテストだ。どんなでかいメバルでもまず2キロは無いけどね（笑）
通常のアジ、メバルには0.4号を、エギングには0.5号を使っている。
0.4号を7グラムのメタルジグ×８３ディープでキャストすると、100ｍも飛ぶんだよね。だから普通の短尺ものでは使い物にならない。僕にはやっぱり200メートル巻きが必要なのだ（笑）
コレは船用のWX8
100m換算で5500円程度。WX８はやはり高価だね＾＾；
恐らく、ゲソXと同じ糸なのだろうが、マーキングが1m・５m・10ｍ単位に色分けされているので、微細なタナ取りが楽になるな・・・。
お次は長尺物！
X8でもX4でもないからか、コストパフォーマンスは高い
100m換算で2500円だよ＾＾
強力は8.5kg
コレ、良くない？
ジグマンX8やゲソX−WX8に比べると強力は15％落ちるけど、価格が半値だよ＾＾
ラインナップは投げ用だから0.6号から3号まであるし、0.6号（3.5kg）0.8号（4.5kg）1号（5.5kg）と実用強度は充分だよ。
しかしエギングやメバリングで、リール一台で消費しようとすれば、１０００メートルは最低5年は掛かりそうだな・・・。
へたすりゃあ10年か？（爆）
この辺フロロと比べると面白いね。
例えば月下美人のフロロは１５０ｍで２０００円、クレハの最高級フロロリバージLTDは２５００円。
僕なんかの使い方だと、消耗頻度（巻き替え）はフロロの方が圧倒的に多くてＰＥに比べて５倍くらいの頻度で巻き変えている・・・＾＾；
ＰＥって、買うときには「高いな〜」って思うけど、この辺を考えると高くないのよ。自分の巻き替え頻度と１００ｍでの価格換算を一度してみると良く解ります。
だからと言って何でもかんでもＰＥ使うわけには行かないけどね（笑）
メバリングやアジングのシーンではやっぱり圧倒的にフロロ有利な場面が多いし、少々不経済でも楽しむための釣りだからね＾＾
あ、そう言えば一つ関連したエピソードを思い出したよ！
昨年の秋の話だけど、山口県の島でアジングしていたら声を掛けられたの・・・。
「レオンさんですか？」
「いつもブログ見させてもらってます♪」
「一緒に釣らせてもらって良いですか？」
って。
で、一緒に並んで釣ったのだけど、状況はかなりきつかったのね。
アジの活性は低くてボトムで超スローな感じ。早めのアクションでは全く口を使わず（昨年の横浜沖堤もそうだった）、スプリットシンカーを３Ｂまで落としてようやくバイトしてくるような状況。しかも咥えてはすぐ離している感じがぷんぷんと＾＾；
これね、アジングしていて一番面白いパターンなのよ。
活性の高い時は、誰が投げようがどんなタックルだろうが、ガンガン食ってくるのがアジだからね。
で、状況が解った僕はペースが遅いとは言え連荘モードで釣れるのに、件の彼には一匹も釣れないのよ（汗）
状況を伝えてリグを変更させて（0.8号ピノキャロから３Ｂスプリットへ）アクションも教えてあげて、オマケに立ち居地を変わってあげても一向に成果が上がらない・・・。
で、ふと気付いてタックルを見せてもらったら、コレがなんと0.6号のＰＥを使っているんだな〜！
いや、ＰＥが悪いって言ってるんじゃあ無いのよ。状況に見合ってないのよ。
活性が低くて渋い上に、ソコは横風が吹いてＰＥラインは左に流されているのに、潮は右に行ってるわけよ＾＾；
そりゃあ釣れませんわ・・・（泣）
で彼に聞いたの。
「何でＰＥなの？」
って。
そしたら
「山口のお店で全部揃えてもらったんです・・・」
「コレがアジングのセットだって・・・」
「ＰＥが一番感度が良いし、アジはアタリが小さいからって・・・」
って。
う〜〜〜〜んんんんん・・・。
悩んだ僕は彼に僕のタックルを持たせて釣らせましたよ。
そしたらすぐに３匹釣れましたよ。
決して腕の悪い不器用なアングラーでは無いのよ彼・・・。
その日の当たりはほとんど「ふわ食い」でコツンとは来ないパターン。それをちゃんと感知できる方なのよ。
でもね、彼は意味合いが理解できてなかったのね、ラインの種類による特性が。
僕のタックルを持って歴然とした差に驚いてましたよ。
横風が吹いては居たけど、そこそこの風だから重いフロロはそんなに流されずにちゃんと潮の流れに噛んでくれて、きちんとアタリが取れることに驚いてましたな＾＾；
はい、ＰＥは感度は抜群ですよ。
そりゃあ伸縮度、伸張度は限りなくゼロに近いですからね。
だから、リグのテンションがしっかり掛かる船などの釣りでは、深さもあいまってＰＥの独壇場です。魚が咥えた瞬間に振動が伝わってきますからね。
もしくは、エギングのように水面へ漂わせたラインの動きでアタリを取る時などは、視認性もよく、エギをしゃくる時もラインが伸びないからしっかりアクションできるし、「水に浮きやすい」と言う特性を利用して、エギを真上に跳ね上げることが出来るから、エギングはＰＥなわけですよ。
またもしくは、ショアジギングやシーバスゲームでもＰＥの出番は多いけど、それは巻いて釣るつりだから、常にラインテンションが掛かっていて食ってきた瞬間にゴツンと来るわけですよ。
だから、フロロとＰＥで糸電話を作ってみると両者の特性が良く解ります。
テンションを掛ければＰＥ（編み糸）はびんびんに聞こえますが、タラッとテンションを抜くと全く聞こえません。
一方のフロロはテンションを掛けた（張った）状態で、編み糸には伝達が劣る物の、タラッと弛ませても音声と言う振動はちゃんと伝わってくるのですよ。
まあ、特性の一部分に過ぎませんが、コレが実際のフィールドでは様々に影響するんですな。
でもね〜、メバルやアジはね〜・・・。
巻いて食ってくるような高活性の時は何ら問題は無いけど、ニュートラルな状態や渋いアジはそうはいかないよ（汗）
それに風や潮が影響してラインがふくらみ、リグのテンションが掛からない事が多い釣りだから難しいよね＾＾；
帰りに彼は言いました。
「以前のレオンさんの記事で、（ココには魚が居ないと思って立ち去ってしまう）って言うのを思い出しました」
「今日ここで出会わなかったら僕は間違いなく、今日はアジが居ない・・・と立ち去ってました（汗）」
Ｋさん、引き合いに出してしまって申し訳ない＾＾；
でもさ、最近同じような話（質問）を良く聞くし、すでに物を作る立場に立っている僕としては看過するわけには・・・（汗）
使い分けをしないと折角のタックルやリグが「うんこ」になっちゃいますので＾＾；
コレはロッドの特性でも同じことです。
パリンコ、パッツンの高感度のロッドは素晴しいですが（僕も好きです）、そう言うロッドは得てして「抜けアタリ」「揺れアタリ」を捉えることは出来ません。
なぜなら張りが強いからで、反響を捉える方向には強く作用しても、例えば１グラムの負荷がふっと消えるような僅かなテンションの緩みはティップには出にくいのですよ。
結局釣りは「マッチ・ザ・シチュエーション」ですよ。
「とにかく釣りたい」のなら道具を状況に合わせるべきだ。
「こう釣りたい」と言う明確な方向性があるのなら別の話になるけどね。
乱暴な言い方をすれば「何でもあり」だけど、その魚種の「スタンダード」に道具を合わせるのか、道具自身の特性を楽しむために「そこに魚をハメるのか」って言う選択だし、それを理解した上で楽しみたい物です。
「ベイトタックルでエギング」なんてその際たる物のような気がするな・・・。
どう考え立って、どう使ってみたって、スピニングが有利・・・。
でも、俺だってアオリをベイトでも釣ってみたい・・・。
ソレが釣りってものかな？（笑）
ああ〜、今日は長くなった（爆）
おっと、ついでにもう一個！
5年位前かな？
健太郎とポッキンとミヤさんで岩国へアジングしに行った時の話。
僕達は皆フロロ。
健太郎一人がＰＥライン。
オマケに潮は二枚潮。
巷で「釣り吉四平」と称される天才アングラー健太郎でも・・・
はい、結果は想像にお任せします・・・（笑）
ケンタロウクン ヒキアイニ ダシテシマッテ スマナイ＾＾；
コメント
コメント一覧 (18)
私も愛用してます、「Slim PE 1000ｍ巻」
私の場合、消耗が激しいので重宝してます。
100m換算するとかなりお得ですから。
あら、耳に痛かったかしら＾＾；
■天竜さん
おお、さすが息子のブラザー（爆）
でも、自分で納得した銘柄なら絶対長尺が良いですよね＾＾
楽しくもあり、難しくもあり(;^_^A
今回の内容、まさに“深イイ話”ですね！
レオン師の長く濃い経験が僅かですが吸収出来た気がします(私のスキルの低さは如何ともし難い:泣)
ちなみに私のライン選びの優先順位１位は“財布の中身”です(爆)
PEって高いですよね。ただ、おっしゃったように消費とゆう点ではフロロの方が多いですね。ﾒﾊﾞﾘﾝｸﾞやｱｼﾞﾝｸﾞではやはりフロロの方が使用頻度が高いですからね。
ｱｼﾞﾝｸﾞでPEを使うシチュエーションってどんなですか？
勉強になります(^-^)
投げ用のPEいいですねコストパホォーマンス大好きです(^_^)v
しまなみなど島が多くあるポイントでのアジングでは、フロロしか使っていません。風が巻きやすく、ピンでしか釣れない状況も多く隣人に迷惑をかける恐れもありますので・・・僕の場合の話ですがすみません(-o-;PEプラス２.５ポンドより２.５ポンド通しの方が強いと感じているのですが？
用途に応じて使い分ける事を自分でしているつもりでも・・・な場合があるんで、気をつけなければいけないな〜何て思いながら読ませて貰いました（笑）
同じ情報を自分が手元で感じてもあたりだと確信できないなと。
反響系のあたりを重視するのは手元の情報だけに頼っているからなんですかね？夜の釣りって視覚情報がほとんどないからイメージできないと手元の情報に傾倒してしまうのかもしれませんね。
ですよ。だから長尺物の必要性を感じています。
フロロもＰＥもほぼ完成形に近づいていますし、気に入った銘柄の長尺物は財布にも優しくなります＾＾
ブリーデンフロロ長尺、もうすぐかもですよ！
■ﾒﾊﾞﾘﾝｸﾞ初心者さん
アジングやメバリングに限らず、僕がショアからＰＥを使うのは 二通りです。
一つはとにかく飛距離が欲しい時。
アジもメバルも日中のナブラは遠いですからね。
もう一つは強度が欲しい時。
5ポンド以上の強度で無いと獲れない時。磯尺なんか狙う時は6ポンド近くの強度が欲しいですしそんな場合にフロロではまず軽いリグが飛びませんしね。
■テレさん
諸刃の剣って言うより、タックルやリグとのバランスと、狙う魚の性質やシチュエーション次第って事です。
テンションを掛けられる釣りならＰＥの感度は絶対的なものがありますからね！
■spike君
まず風だよね〜。
ＤＶＤレッスン１の隠岐釣行でもそのシーンが出てくるけど、堤防際スレスレに平行にキャストするとＰＥは下からの風に吹き上げられて、ラインだけ堤防の上に乗っかっちゃうだよね（笑）
あの後夜フロロで同じ事やったけど楽勝ですっとラインが水に入るからね。ラインの重さって重要だよ。
そういう時って感度は二の次だからね（笑）
■ reopapaさん
僕は取りに行くのが面倒なことより、色んなタックルで楽しみたいので常に３タックルもって歩きます（笑）
■チキューさん
それそれ、情報量よ！
上手い事言うね〜♪
ソレが言いたかったの（笑）
その観点からしても近距離ボトム操作ではフロロに軍配が上がるんだよね。
緩んでいても振動が伝わるのは大きいですよ。
実感してますよ。ＰＥの０．８と０．６では全く違いますね。
どうしても許される範囲で太めを使いたくなるのが人情。
でもちゃんと強度を考え〔釣り方〕にマッチしていれば問題ないわけで
その辺りをイメージしないとダメなんですよね。
友人との釣りの際何故か僕に釣れるシーンが多々ありますが
ラインなんですよね。 僕はエギング意外はほぼフロロ３ｌｂ。
彼はメバルもアジもPE派。
リグもルアーもほぼ一緒で僕だけ。。。が最近よくあったのはこういうことなんでしょうね。
今期はこの辺りの検証もいろいろ引き出し増やさないと。
ファイアーランは結構好きです。 強度もあるしトラブル無かったですよ。
なによりパッケージに同封される缶タイプのボックスがミノーやワーム入れるのに重宝してます。（笑）
例のブリーデンからのライン期待してますよ。
考えてみれば、飛ばしウキの仕掛以外、ライトタックルではPEを使ってません。
一方、サビキ釣りで遊ぶ時は、ベイトリール＆PE0.8号＆自作のULロングロッドという道具立てです。
バーチカルかつラインが張る釣りではナイロンより数段楽しめます。
ところで、ブリーデンから出される長尺フロロは、どこの会社が製造元になるのですか？
差し支えなければお聞きしたいのですが…
「抜けアタリ」「揺れアタリ」はハンドルでｗ
缶ボックス、確かになかなか良いですね（笑）
■ニケポンさん
又凄い質問をされますね＾＾；
現状で国内最高峰レベルのフロロラインだと申し上げておきます。そのレベルでないとわざわざブリーデンから出す意味がありませんからね。
■かめさん
抽象的すぎて理解できませんです＾＾；
パッツンの高感度ロッドでは「抜けアタリ」「揺れアタリ」を捉えることは出来ません。と書かれてありますが、パッツンだからこそ、この二つのアタリが解るのでわ。！？（魚を掛けることも出来ます。）
あと、テンション緩みやアタリはティップではなく、竿全体で感じとるものではないのでしょうか。！？
激しく同意いたしまする
ハンドルで だけでは伝わらなかったようです
ばたばたしていて返事が遅くなりました＾＾；
ですね、表現に不備がありますね（汗）
糸の話が主で、ロッドに触れるつもりがあまり無かったので言葉足らずでした、あいすみません＾＾；
k.mさんの疑問ごもっともです。
僕なりに改めてお答えします。
＞パッツンだからこそ、この二つのアタリが解るのでわ。！？
↑この辺は自身の経験です。例えば極論ですが、高弾性40Ｔカーボンを使用したルアーロッドで「チヌの落とし込み」で「前打ち」（いわゆるテンションフォールです）をやったとします。
チヌ針にＢ〜２Ｂのオモリを着けているわけですが、チヌにありがちな「止めアタリ」があっても、コレはよほど敏感な方で無いと判りませんし、まずロッドに「振動」として伝わることはありません。
ところが、最初から極小オモリを使うために作られた「延べ竿」ならどうでしょう・・・。
フリーフォールでは中々難しいですが、前打ちの様にラインをある程度張った状態では２Ｂサイズのオモリが沈んでいく過程でもロッドティップはある程度「お辞儀」をしています。
そして止めアタリが出た瞬間にお辞儀しているティップが僅かに戻るのが手元に伝わります。（余談ですが落とし込みの場合はココで合わせないと、すぐに吐き出されて掛から無い事が多いです。しかもメバルもそう言う食い方をする場面が多々あります）
カワハギ竿などがそう言う作りをしていますよね。
食い上げアタリが無茶苦茶多いですから（笑）
低レジンの40Ｔカーボン高弾性では反響感度は素晴しくても、極小負荷ではよほど細く作らないとティップが曲がってくれないのですよ。
この辺は海の述べ竿の黎明期に、僕の師匠が２社のメーカーのテストをしてましたので随分勉強させられました。
＞あと、テンション緩みやアタリはティップではなく、竿全体で感じとるものではないのでしょうか。！？
素晴しいですね！全くおっしゃるとおりです。
ですが、重いリグならともかく、１ｇ〜３ｇの軽量リグではそれが出にくい（汗）
やはりその類のアタリはティップがある程度お辞儀し、なおかつロッド全体のバランスで手元に伝わるように工夫しないと、アジ、メバルの究極場面は乗り切れないと思ってます。
結論として、「低レジン高弾性、高感度ロッド」はバスフィッシングの世界でその効果をもっとも期待されて飛躍的にクオリティが上がりましたが、釣りの現場はカテゴリーや地域差でも随分変わってきますし、逆の方向性（中弾性、低弾性、高感度）を持つ部分も磨きを掛けないといけない時代に入っていると思ってます。
この辺を、ラインを題材としたロジックとして語りたかったのです。
ラインもロッドも、感度には二種類あると…。
どっちが良いという話ではなくて適材適所だと…。
僕としてはそれぞれの方向性へ特化したロッドをそれぞれ持ちたいです。
この辺で勘弁してやってください＾＾；